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北風と太陽

 最近のドラマとは全然関係ない話ですが……。

 イソップ寓話の北風と太陽の話って、最近の教え方なのかわからないけど北風がちょっと悪い人(っていうかダメな人)で太陽がいい人、大物っぽく書かれてることがあって、あれ?そんな話だっけと考えてしまいました。別に太陽も温かみがあっていい人という訳ではないですよね。そもそもたまたま近くにいた人のコートを脱がせる競争とか、頭から人を馬鹿にしてるし、北風はあきらかに寒さと暴風で攻撃してるからわかりやすいとしても、旅人が暑さのあまりコート脱ぐどころか裸になって川に飛び込むまでジリジリ照りつけるって、気温差一気に十度二十度?北風と同じ程度には人に危害を加えてるよね。初めて本で読んだ時から子供心に、こいつら人を馬鹿にしてると思いました。太陽は心が温かいから勝ったんじゃなくて、残酷で頭がいいから勝った訳で。どっちが自分の能力を用いて強引な手を使ってでも(太陽も強引でしょう……)目的を達成するかって、狡猾で残酷なゲームだと思う。イソップとかの生きた時代(紀元前)は寒さ暑さ暴風干ばつ低日照が即人間の生活や生き死にに影響した、つまり北風も太陽も人を簡単に殺すことができる存在とはっきり意識していたんだと思うし。
 大自然と比較すれば人間はちっぽけで無力というのは否定できないけど、比較して人間の心の苦しみを矮小化してしまうような考え方が子供の頃から私は好きじゃなかった、というのもあると思いますが。あいつら二人が上から目線なのは確かだと思う。

 と、文句つけつつ、そういう所が良くもあるんですよね。この尊大な力比べの話は今読んでもユニークで、結構好きです。